メルカリで『キャンディ・キャンディ』全巻を購入!登場人物の名前はイングランド系?スコットランド系?

古い漫画全9巻と英国地図、タータンチェック、虫眼鏡を描いたイメージ 研究

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子どものころに夢中で読んだ『キャンディ・キャンディ』。もう一度最初から読みたくなり、メルカリで全9巻を8,500円で購入しました。

大人になってから改めて読むと、子どものころとは違うところが気になります。その一つが、登場人物の名前です。

丘の上の王子さまはスコットランドの民族衣装を着ていますが、アードレー家やコーンウェル家の名前もスコットランド系なのでしょうか。今回は、主な登場人物の名前をイングランド系とスコットランド系という視点から調べてみました。

※名前の語源には複数の説があり、作中の出身地と名前の語源は必ずしも一致しません。この記事では、一般的な名前辞典や英語圏のファンによる考察を参考にした「語源からの推測」として紹介します。

『キャンディ・キャンディ』をなぜ今になって読み直した?

メルカリで全9巻を見つけ、子どものころ以来もう一度読みたくなったからです

『キャンディ・キャンディ』を読んだのは、まだ子どものころでした。当時はキャンディの恋や波乱万丈な物語に夢中で、名前の由来まで考えたことはありませんでした。

今回、メルカリで全巻セットを見つけて購入し、久しぶりにページを開きました。懐かしいのに、登場人物の立場や人間関係は昔と違って見えます。そして「アリステアという名前は、ずいぶんスコットランドらしいな」と気づいたことから、ほかの名前も調べたくなりました。

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キャンディの名前はイングランド系?

キャンディスは古代語に由来し、ホワイトは英語圏の姓です

キャンディの正式名はキャンディス・ホワイトです。キャンディスは英語圏で使われる女性名ですが、語源をたどると古代の称号やギリシャ語などに結びつける説があり、イングランド固有の名前とは言い切れません。

一方、Whiteは色の「白」を表す英語から生まれた姓です。イングランドでもスコットランドでも見られるため、名前だけで出身地を一つに決めることは難しそうです。

アードレー家の名前はスコットランド系?

一族の設定はスコットランド的ですが、姓はイングランド系に見えます

丘の上の王子さまはキルト姿でバグパイプを持ち、物語にはスコットランドを強く感じさせる演出があります。そのため、アードレー家も当然スコットランド系の名前だと思っていました。

ところが英語圏のファンによる考察では、ArdlayやArdleyはアングロ・サクソン系、つまりイングランド側の地名姓に近いのではないかとされています。作品や翻訳によってアードレー、アードレイ、アンドレーなど表記も揺れています。

「家の設定はスコットランド的なのに、姓の形はイングランド的かもしれない」というズレは、間違いと決めつけるより、外国名を日本で創作した作品ならではの面白さとして読むのがよさそうです。

アルバートとアンソニーの名前はどこの系統?

どちらも英国で使われますが、スコットランド固有の名前ではありません

ウィリアムとアルバートはゲルマン系の語源を持ち、英語圏で長く使われてきた男性名です。英国王室にも見られるため、とても英国らしい響きがありますが、イングランドだけ、スコットランドだけの名前ではありません。

アンソニーは古代ローマの氏族名に由来するとされます。こちらも英国では一般的ですが、語源そのものはラテン系です。アードレー家の三人は、英国上流階級らしさを感じさせる名前が選ばれているように思いました。

アーチーとステアはスコットランド系?

特にアリステアは、はっきりスコットランドらしい名前です

アーチーの正式名アーチボルドはゲルマン系の語源を持ちますが、スコットランドで広く使われてきた名前でもあります。そのため、英国系の中でもスコットランドを連想しやすい名前です。

ステアの正式名アリステアは、アレクサンダーのスコットランド・ゲール語形です。今回調べた登場人物の中では、最も分かりやすくスコットランド系と呼べそうです。

兄弟の姓Cornwellは、英語の地名に由来する姓と考えられています。Cornwallと似ていますが同じ綴りではありません。兄弟は「名にスコットランドらしさ、姓にイングランドらしさが混ざっている」と見ることもできます。

テリィの名前はイングランド系?

テレンスはラテン系、グランチェスターはイングランド風です

テリィの正式名テレンスは、古代ローマのTerentiusに由来するとされる名前です。英国やアイルランドでも使われますが、語源はラテン系です。

姓のグランチェスターは、イングランドの地名Grantchesterを思わせます。作品によってGrandchester、Granchesterなどの表記が見られ、英語圏のファンの間でも考察の対象になっています。

公爵家の息子であるテリィには、スコットランドよりもイングランドの貴族を思わせる名前が付けられている、と私は感じました。

ほかの登場人物の名前はどの系統?

英語名を中心に、ラテン系・ヘブライ系・ゲール系が混ざっています

  • アニー:アンの愛称。語源はヘブライ系ですが、英語圏で定着した名前です。
  • パトリシア(パティ):古代ローマに由来するラテン系の名前です。
  • ニール:アイルランド語・ゲール語系で、スコットランドでも使われます。
  • イライザ:エリザベスの短縮形。語源はヘブライ系ですが、英語名として定着しています。

こうして並べると、「英国が舞台だから全員がイングランド系またはスコットランド系」という単純な分け方はできません。英国で使われる名前には、ゲルマン語、ラテン語、ヘブライ語、ゲール語など、さまざまな歴史が重なっています。

名前を調べてから読み返すと何が変わった?

人物の家柄や舞台設定を、以前より細かく楽しめるようになりました

子どものころは、キャンディが誰と結ばれるのか、次にどんな出来事が起きるのかばかりを追っていました。大人になって名前を調べながら読むと、作者が英国らしい雰囲気を出すために、さまざまな系統の名前を組み合わせたのではないかと想像できます。

特に、アリステアのスコットランドらしさと、アードレーという姓のイングランドらしさは意外でした。厳密な歴史資料として見るのではなく、1970年代の日本で描かれた英国・アメリカへの憧れとして味わうと、作品がさらに面白く感じられます。

『キャンディ・キャンディ』を大人になって読み直す価値はある?

懐かしさだけでなく、子どものころに見えなかった発見があります

全9巻を買うか少し迷いましたが、読み直してよかったと思います。子どものころの記憶を確かめる楽しさに加えて、名前、家柄、時代背景など、新しい疑問が次々に出てきました。

同じ作品でも、読む年齢が変わると見えるものも変わります。次に読み返すときは、ぜひアリステア、アーチボルド、アードレー、グランチェスターといった名前にも注目してみてください。

参考にした英語圏の考察はある?

登場人物名の意味や、姓の表記を検討した記事があります

名前の由来には異説もあります。新しい資料を見つけたら、この記事にも追記していきたいと思います。

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